「ワーホリに行きたいけど、それって就職に有利なの?不利なの?」
これは
- 学生の方でこれからワーホリに行こうと思っている人、
- 30歳ギリギリでこれからワーホリに行こうと思っている人
みんなが抱える疑問だと思います。
ネットで検索しても「ワーホリ帰りでも以外とすぐに就職できた(有利)」という話もあれば、「全然仕事が見つからない。。(不利)」など意見も様々あるように見えます。
では実際はどうなのか?カナダに約10年住んで、様々なワーホリの人と出会い、別れ、そしてその後の人生を知るぼくがワーホリは就職に不利なのか有利なのかを考えていきたいと思います。
[memo title=”今大学生の人は「休学」って方法もあります”]まず、ワーホリが就職に不利か有利かを問う前に、今の日本では「新卒」というブランドがものを言う社会です。
ワーホリ云々よりも卒業後ワーホリに行くことで「新卒」というブランドを失うことで不利になることはあると思います。
この「新卒至上主義」がある限り、卒業後にワーホリしようが、ニートをしようが、不利にならざるをえません。。
あなたがまだ在学中なのであれば、「休学」という手段も候補にいれて考えてみてください。
1年間の「休学」が就職に不利になることはほぼないと言えます。というかほとんどの面接官はあなたの履歴書を見て「休学」していたことすら気づかないかと思います。[/memo]
ワーホリは基本だれにでもできる経験です【ワーホリは基本は不利かも】
まず、基本的にワーホリは
- 「がんばって勉強して難関大学に合格する。」
- 「必死で練習して全国大会でメダルを獲得する。」
など努力と才能を駆使して獲得するようなことではありません。
31歳までの年齢で、簡単な書類審査とある程度の予算があればだれでもできてしまう経験です。
なので面接などで「ワーホリいってたんだ!すげー!!」とは絶対になりません。
逆にワーホリは「1年間海外で遊んで帰ってくる」というホリデーなイメージが強く、堅めの会社なんかは
「ふーん、1年間ワーホリしてたんだ、じゃあ英語ペラペラなんでしょ〜」
なんて態度を取ってくる場合もあるかもしれません。
なので、ワーホリに行ったこと自体は就職にはなにもプラスにはならないと思っておいたほうがいいでしょう。
英語は話せるようになったの?は絶対に聞かれる質問です。
「1年間ワーホリをしてきて英語はどのくらい話せるようになったのか?」
これは面接などでほぼ100%聞かれる質問ですね。まあ普通は気になりますよね。
海外留学の経験がない人たちは1年くらい海外で生活してれば、英語が話せるようになる、って勝手に思っています。
ですが、残念ながら1年間のワーホリ程度では英語をビジネスレベルで話せるようになるのは相当難しいです。
実際にぼくがカナダで会ったワーホリの日本人を見ていても、1年間で英語が話せるようになった人はだれもいません。
ですが、ワーホリに来る前に「オンライン英会話
なのでワーホリで「英語が話せる」と言えるレベルになるにはワーホリに行く前からしっかり英語の準備をしていないと1年で話せるようになるのは無理かと思います。
さらに「英語が話せる」っていう概念も職種によって違いますよね。
「外資系などのバリバリの英語環境での英語」と「ホテルなどで外国人の接客できればいい英語」や「アジアなどの非英語圏でビジネスする英語」はまったく違います。
ですので、自分が帰国後にどんな仕事がしたいのか、どのレベルの英語が必要なのかも、よく考えながらワーホリを計画したほうがいいでしょう。
専門職などはほぼ問題なく再就職できる
中には特に英語などは関係なく就職できる仕事もあります。
それは「看護師」や「薬剤師」または「エンジニア」などの専門職の人たちです。
彼らは基本「人材不足」の業界でもありますし、1年間のスキル・資格維持さえ出来れいれば、ワーホリの1年くらいのブランクは問題になることはないと思います。
実際にここカナダでも元看護師、元薬剤師、元エンジニアのワーホリの人は多いです。逆に元事務職だったり、元営業職、のような人はワーホリでの「なにかしらの成果」がないと就職活動の際に評価されることはないのではないしょうか。
また、ワーホリに行っていたこと自体を隠してしまうことも可能ではありますので、なにも言わずにしれっと再就職することも可能でしょう。
むしろワーホリ経験が面接のネタになるようにする
ですが、「ワーホリ=英語」としてしまうのも悲しい話でもあります。
ぶっちゃけた話、書類審査さえ通ってしまえば、あなたの採用を決めるのは「面接官」や「採用担当者」です。
「ワーホリに行って英語が話せる(or 話せない)からなに? あなたは何ができて、どう会社に利益をもたらせてくれるの?」
ってのが採用時の究極の質問だと言えます。
だから、たとえワーホリ1年間で英語が話せるようになっていなくても、あなたの1年間の経験やストーリーが面接官の心を動かして「こいつ!できるっ!雇いたい!」って思わせればいいだけの話です。
実際の例なのですが、ぼくの友人はワーホリに来た1年間の間にカナダで日本人相手のビジネスを「起業」しました。
もちろん彼は日本で英語の勉強をやっていたわけではなく、英語が話せるとはいえませんでした。
ですが、話せないなりにカナダ人と英語で交渉したり、カナダに居る日本人にサービスを提供したりしてしっかり会社を運営して利益を出していました。そしてワーホリビザが終わって日本に帰国する際はビジネスを他の人に譲って帰ってきました。
あなただったら、そんな彼と「英語が話せるだけのワーホリ帰りの人」とどちらを採用するでしょうか?
彼の場合は極端な例ですが、「ワーホリで何を成し遂げて帰って来たか」は10人いえば10通りの答えがあるとぼくは思います。
ワーホリの失敗さえもネタになる
さらに言うと、「何か成し遂げようと挑戦して失敗した」としてもその経験はあなたにとって大きくプラスになるともぼくは思います。
海外では「今までに失敗したことのない奴はまだ半人前」とさえ思われています。失敗を一度もしたことがない人は信用できないって考え方です。
失敗することでしか得られないことはたくさんあります。失敗から何を学んでどう次に活かすのか。それをしっかり伝えて体現することで、「ワーホリの失敗」すらも就職活動に使えると思います。
まとめ
とは言ってもなにも準備をせずに、いきなりワーホリに行ってしまうのはいい選択とは思えません。
最低でも1年前から「オンライン英会話
ぼくのワーホリ時代には「オンライン英会話
ワーホリの1年間は長いようで本当にあっと言う間に過ぎてしまいます。
ですがその1年がその後の何十年の人生を左右する経験になることは間違いありません。
ワーホリが就職に「不利」なのか「有利」なのか。それが「あなた次第」だってことは聞く前から本当はわかっていたはずです。
就職面接のときワーホリについて聞かれたら「待ってました!」となれるようにしっかりと準備してからワーホリに挑戦してください。
では、よきワーホリライフを〜!